30代の息子が転職を機にわが家へ戻ることに。生活費はいくらくらい入れてもらうのがよいでしょうか?
今まで一人暮らしをしていた子どもが、転職や退職をきっかけに実家へ戻ってくるケースがあります。今まで一緒に住んでいなかった子どもが戻ってくると、食費を始めとする各生活費がどうなるか気になる方もいるでしょう。   今回は、実家暮らしの子どもが家へ入れるお金の平均額や、子どもに生活費を入れてもらうときの金額の決め方などについてご紹介します。

▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?

実家に入れるお金は平均いくらくらい?

株式会社モデル百貨が2023年に独身かつ実家暮らしの方1000人に対して実施したアンケート調査によると、年代別の実家に入れる生活費の金額の平均は以下の通りでした。
 

・20代:3万3232円
・30代:4万1750円
・40代:5万9131円
・50代:7万5473円

 
アンケート結果を基にすると、年齢が上がるほどに実家に入れるお金も多くなっていきます。もし子どもが30代の場合でいくらもらうか悩んでいるときは、平均である約4万円を目安にするとよいでしょう。
 
ただし、子どもの収入によっては平均額だと厳しいときもあります。一方的に金額を告げるのではなく、子どもに尋ねる形にして確認すると、お金の話をしてもお互いに心証が悪くならないでしょう。
 

実際の生活費は話し合って決める

株式会社モデル百貨のアンケート調査によると、子どもが実家暮らしを選択する理由として最も多かったのは「お金に余裕がないから」で32%です。また次に多い回答も「お金を貯めたいから」でお金にまつわることでした。
 
子どもが貯金をしたかったりできるだけ出費をおさえたいと言っていたりするにもかかわらず、費用を親が決めてしまうとトラブルにもつながりかねません。
 
生活費について話し合いをするときは、たとえ親子間であってもトラブルを避けるために、必要に応じて具体的な金額を明示しましょう。例えば、1人当たりの食費はいくら、電気代はいくらだから、その費用の分は出してほしいなどです。
 
1人分の食費が分からないときは、平均生活費を参考にするのもよいでしょう。総務省統計局の「家計調査 家計収支編 2024年」によると、単身世帯かつ34歳までの方の平均食料費は月4万305円です。ちょうど30代の方が実家に入れる金額の平均と同じくらいなので「食費だけは出してほしい」と伝えるとよいでしょう。
 

生活費を決めるときのコツ