死後に家族が困らないために……。「書いておくだけで助かる」エンディングノートの中身とは?
「友人に勧められて『エンディングノート』を手に入れたのですが、分厚すぎて書く気になりません。書く必要はありますか? 」という声をよく聞くのですが、そのたびに、「エンディングノート作成の1つ目のハードルは分厚さにあるのでは……」と感じます。   エンディングノートを開いてみると、とても大切な項目もあれば、そこまで重要ではない項目もあります。では、書く必要のある大切な項目というのはどういうものなのでしょうか。   人によってさまざまではあるのですが、多くの人にとって書く必要のある項目について、お話ししていきましょう。

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エンディングノートとは?

エンディングノートは、自分自身に何かがあったときに備えて、家族に意思表示をし、さまざまな判断や手続きを進める際に必要な情報を残すために使うノートです。また、生活の備忘録として、そして、これまでの人生を振り返り、これからの人生を考えるきっかけづくりにするものです。
 
最近では、法務省と日本司法書士会連合会によって共同して作られたものが公開されていたり、本屋さんにも多くのものが並んでいたりします。
 
エンディングノートは法的拘束力がないにもかかわらず、ここまで浸透したのには、訳があります。それは、法的拘束力がないからこそ「思い」が書ける、というところにあるでしょう。
 
人は、いつ最期を迎えるかは分かりません。そのため、60歳になったから書こうというものではなく、常日頃から大切なことを書き記しておき、数年に一度は見直すことをお勧めします。
 

書くべき項目は?

エンディングノートに何を書けばいいのか悩む人もいますが、書くことを限定する必要はありません。つまり、人それぞれ自分自身が家族に伝えておきたいことを自由に書けばよいのです。しかし、家族にとっては「これを書いておいてくれたら助かる」ということはあります。
 
1. もしものときの連絡先
知人や友人、かかりつけ医等、一緒に暮らしていない家族でも、もしものときに連絡できるように、その人の名前や関係性、電話番号や住所等を書いておきます。
 
2. どのような財産を持っているか
こちらは、書くとなると面倒に感じる人も多いでしょう。そのため、書くというよりは関連する書類をこのノートとともに保管しておくことが大切です。
 
以下に、一例を挙げておきます。