将来の家計管理に「不安」を感じていませんか? 「キャッシュフロー表」を活用して、安心のライフプランを作る方法を紹介
家計の収支を10年、20年、30年の期間にわたって検討してみたいと思う人は多いことでしょう。   若い世代、熟年、シニアの既婚家庭、おひとりさま家庭と家計の単位はさまざまありますが、家計管理においては、どの場合でも収入と支出を時系列で見ることが大切です。   今回は、そのために役立つ、家計のキャッシュフロー表について学んでみましょう。

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家計のキャッシュフロー表とは

家計のキャッシュフロー表は、個人の家計の収入と支出を30年程度の期間を設定して長期的な目線で見られるようにしたもので、主にファイナンシャルプランナーなどが作成することが多いです。内容としては、家族の「年齢」「年ごとの収入と支出」「お金の残高」を一定期間について表にします。
 
次の表は、40歳前後の夫婦の家計のサンプルキャッシュフロー表です。
 

表は筆者が作成
 
実際の表では、子どもなどが追加され、収入や支出の内訳も詳細に記入します。
 
したがって、30年程度の期間のキャッシュフローは、タテの行数が35~40行、横の列数も35列の表になります。
 

キャッシュフロー表の構成

キャッシュフロー表を作るときに大事なことは、以下のような項目をできるだけ一つの表で見えるように工夫することです。サンプル表では、大きな項目ごとの合計を記載してありますが、実際の表では以下の内容を詳細に記入します。
 
「年齢」「経過年数」:夫婦、子どもたちの年齢と作成開始年からの経過年数
「収入」:収入の種類(給料、年金、退職金、その他収入)を年単位で記入
「支出」:日常生活費、税金などの非消費支出、教育費、住宅ローンを含む住居費などを年間額で記入
 
「収支」は1行ですが、「貯蓄残高」「資金運用」については、合計額で記入し、内訳などは別表で管理するのが一般的です。
 

キャッシュフロー表作成のメリット