残っている処方薬の対策に!「節薬バッグ」とは一体何?
薬を処方してもらったあとに「飲み残しの薬がたくさんある……」という経験がある人はいませんか。病状を改善するために処方された薬ですが、飲み忘れや重複処方によって余ってしまうケースもあるかもしれません。   残薬はさまざまな問題を引き起こすリスクがあるため、注意が必要です。残薬を適切に管理するために、一部の地域で「節薬(せつやく)バッグ」という制度が開始されました。   この記事では節薬バッグとは何か、また活用方法についても詳しく解説します。飲み忘れを防ぎ、薬を無駄にしないための方法を知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

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残薬に対する「節薬バッグ」運動とは

「残薬」は薬を飲み忘れたり、途中で服用をやめたり、複数の医療機関で同じ処方箋をもらい飲み残したりすることで薬が余ってしまう状態を指します。
 
日本での残薬の発生は年間数百億円分に相当するといわれており、医療費が無駄に使用されていることで社会問題となっています。このような無駄な医療費の発生を防ぐために、地域の薬剤師会によって節薬バッグ運動が開始されました。
 
この運動は無料で配布された節薬バッグに処方箋と薬をまとめて入れておき、薬局に持参することで薬を調整してもらう制度です。節薬バッグを活用することで、どの薬を飲めばよいか分からなくなったり、飲み忘れたりする悩みを解決するためのサポートをしてもらえます。
 
地域によっては「お薬バッグ」と呼んでいるケースもあるようです。なお節薬バッグの配布は全国的に行われているわけではありません。
 
地域によっては制度が取り入れられていなかったり、期間限定で実施していたりする場合もあるため、詳しくは各自治体に問い合わせてみてください。
 

「節薬バッグ」の活用が適している人