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亡くなった人のマイルは相続できる?
亡くなった人のマイルが相続可能かどうかについては、航空会社によるようです。
例えば全日本空輸株式会社(ANA)の場合は、ANAマイレージクラブ会員規約第21条に「会員が死亡した場合、法定相続人は、会員が積算していたマイルを、所定の手続きが完了した時点で有効な範囲で承継することができます」と記載されています。
日本航空株式会社(JAL)の場合も、JALマイレージバンク一般規約第14条に「会員が死亡した際、法定相続人は所定の手続きにより会員のマイル口座に残る有効なマイルを相続することが可能です」と記載されているように、日本国内の航空会社では、マイルを相続できるケースが多いと考えられます。
ただし、被相続人が航空会社の会員であった場合に限るようです。今回の事例のように「亡くなった父が50万マイルを保有していた」ということであれば、会員であったかどうかを確認するとともに、航空会社の規約をチェックしてみるといいでしょう。
航空会社によっては「分割相続はできない」などの注意点も記載されているので確認が必要です。
マイルを相続する場合の手続き方法
マイルを相続する際にどのような手続きが必要かについては、各航空会社のホームページを確認しておきましょう。
申請書や退会届などをダウンロードして必要事項を記載し、必要書類とあわせて郵送する場合もあるようです。必要書類には被相続人が亡くなったことや亡くなった日が分かるもの、相続人の続柄を確認できる戸籍謄本のコピーなどを用意する必要があるため、早めに確認しておきましょう。
また、パスポートや運転免許証など、相続人本人であることを証明するための書類のコピーを提出する場合もあります。