「地方」と「都心」で年収が大きく違うと聞きました。実際、どれくらいの差があるのでしょうか?
「地方と都心では年収が大きく違う」と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。確かに、東京都などの都市部は企業の数が多く、給与水準が高い傾向にあります。一方で、地方では都市部に比べて給与が低いというイメージがありますが、実際にはどれくらいの差があるのでしょうか?   本記事では、都道府県別の平均年収や、エリアごとの違いをデータとともに解説し、地方と都心の年収差が生じる理由についても考えていきます。

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都道府県別の平均年収を比較

まず、日本国内の都道府県ごとの平均年収を見てみましょう。パーソルキャリア株式会社(東京都港区)が運営する、転職サービス「doda」の「平均年収ランキング(47都道府県・地方別の年収情報)【最新版】」(2023年9月~2024年8月、dodaサービスに登録した約60万人の平均年収データ)によると、平均年収が高い都道府県は以下のようになっています。

1位 東京都:471万円(男性:534万円、女性:415万円)
2位 神奈川県:452万円(男性:518万円、女性:383万円)
3位 千葉県:435万円(男性:496万円、女性:367万円)
4位 埼玉県:426万円(男性:484万円、女性:360万円)
5位 茨城県:424万円(男性:476万円、女性:349万円)

このように、上位5都県はすべて関東地方に位置しており、首都圏での年収が比較的高いことが分かります。一方、平均年収が低い地域としては、青森県(374万円)、秋田県(377万円)、沖縄県(373万円)などが挙げられます。特に沖縄県は、観光業を中心とした産業構造の影響もあり、全国平均よりも低めの年収となっています。
 

エリア別の平均年収の違い

さらに、同じ調査でエリアごとの平均年収を比較すると、以下のような結果が出ています。