人生に欠かせないドラマ。4月14日から放送される『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系、月曜よる9時~)は、まさにそんなシリーズではないでしょうか。

『続・続・最後から二番目の恋』
フジテレビ系ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』(画像:公式サイトより)
 2012年1月に第1期の連続ドラマ『最後から二番目の恋』、同年11月にスペシャル版『最後から二番目の恋2012秋』、そして2014年に第2期となる『続・最後から二番目の恋』が放送されました。初放送から13年が経ってもなお、本シリーズを「最高傑作!」と絶賛する人は多く、アラフォー筆者の周囲も続編のニュースで大いに盛り上がりました。間違いなく私たちはこのドラマを欲していたのです。

 そこで今回、本シリーズが長きにわたり私たちの心をつかんで離さない理由を分析してみました。

◆ファンでも初視聴でも楽しめる、大人の会話群像劇

 本シリーズは、古都・鎌倉を舞台に小泉今日子演じるテレビ局プロデューサー・吉野千明と中井貴一演じる鎌倉市役所で働く公務員・長倉和平の恋を描いたロマンチック&ホームコメディ。物語は鎌倉に暮らす長倉家の隣に、独身生活に一抹の淋しさを感じた千明が引っ越してくるところからはじまりました。

 長倉家は長男・和平、長女・典子(飯島直子)、次女・万理子(内田有紀)、次男・真平(坂口憲二)の4人兄弟で、千明はそれぞれとさまざまに関係を深めていきます。特に和平とは顔を合わせれば喧嘩ばかりですが、なぜかウマが合う。そんなふたりを中心とした、登場人物たちの「軽妙な会話劇」が本作の真骨頂です。

 千明と和平のように思っていることや思いのたけをぶつけ合えたらどんなにいいだろうかと、羨ましくなるほどに。脚本家・岡田惠和氏の手腕により、設定や背景を知らずとも、会話を聞いていたら自然と状況が理解できるので、途中から観ても十分に楽しめる作品です。