日本学生支援機構「以外」に、どのような奨学金があるか知りたいです。どうやって探したらいいですか?
奨学金は、経済的な理由で大学等への進学が困難な学生に対して、学費を給付または貸与する制度です。日本学生支援機構は大学生のおおむね3人に1人が利用している最もポピュラーな国の奨学金ですが、これ以外にも奨学金の運営団体は数多くあります。主な奨学金の運営団体の特徴と奨学金の調べ方について解説します。

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奨学金の種類

日本学生支援機構の調査によると、令和元年度に奨学金制度があると回答した団体(以下「実施団体」という)は3809団体でした。これらの団体が実施している奨学金制度は8834制度でした。
 
実施団体の区分別に見ると、学校が最多となり1521団体で全体の39.9%を占めており、続いて地方公共団体の1100団体(28.9%)、公益団体の695団体(18.2%)となっています。実施団体の3809団体中、奨学金の支給実績がある団体(以下、「実績有団体」といいます)は3627団体でした。
 
奨学金制度8834制度のうち、実施団体の区分別に見ると、学校が最も多く5615制度で、全体の63.6%を占めており、次いで地方公共団体が1514制度(17.1%)、公益団体が1044制度(11.8%)となっています。
 
奨学金には、返済義務のある貸与型奨学金と返済不要の給付型奨学金があります。奨学金制度8834制度のうち、給付「5887制度(66.6%)」、貸与「2872制度(32.5%)」、併用「75制度(0.8%)」で給付が7割を占めています。
 
実施団体の区分別に確認すると、地方公共団体や医療関係機関での貸与割合が高く、学校、公益団体、個人・その他で給付の割合が高いです。
 
奨学生の採用時に重視する基準は、学力・人物を重視する制度および学力・人物と家計を同程度に重視する制度が多く、いずれも3割程度となっています。
 

大学独自の奨学金