正社員とは待遇が異なるパートですが、勤務先が「同一労働同一賃金」のガイドラインに反している可能性もあるため、注意が必要です。
「同一労働同一賃金」とは、正規雇用労働者(正社員など)と非正規雇用労働者(パートなど)との間に「不合理な待遇差」をなくすための取り決めです。仕事内容や責任の重さ、転勤の有無などが同じ場合は、基本給や賞与、手当などに待遇差を設けることを禁止しています。
ただし、フルタイムで働く無期雇用労働者は正社員と同様の扱いのため、「同一労働同一賃金」の対象外とされているようです。
パートと正社員は収入以外にも契約期間や仕事内容など異なる点がある
パートと正社員は、契約期間や労働時間、仕事内容などが異なります。パートは正社員のように、勤務時間の縛りが厳しくなく、希望する時間に働きやすいメリットがある一方で、収入に差がつくケースが多いようです。
同一労働同一賃金の観点で、本来よりも少ない収入となっている可能性もあります。疑問に思った場合は、企業の担当者などに相談するとよいでしょう。
出典
国税庁 令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-
厚生労働省 パートタイム労働法の改正について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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