定年後、計算上は年金だけで生活していけるとしても、老後は、けがや病気になる不安もあります。身体が不自由になれば、施設への入居も検討する必要があるかもしれません。
 
今のようなペースで物価が上がった場合、年金だけで生活していけるのかといった不安もあるでしょう。
 
これらの不安を少しでも減らすために、次のようなことを早い段階から意識してみてください。

●資金計画を立てる
●コツコツ投資をする
●健康に気を付ける
●老後もできる仕事を見つける

現在の収入で退職までいくらくらい貯蓄を増やせるのか、退職金はどの程度もらえるのかなどをふまえ、資金計画を立てる、資産運用を検討するなどしてみるとよいでしょう。
 
完全に退職するのではなく、定年後も仕事を続けて少しずつでも収入を得ておくことも考えられます。また、予防医療にも力を入れることで、健康寿命を延ばすことにつながり、医療費をおさえることができます。
 

定年後は夫婦20万円で年金のみで生活できる可能性もあるが、さまざまな不安もあるため、早めに対策を始めよう

定年後、平均的な老齢厚生年金額を受給できれば、計算上は夫婦二人で20万円で年金のみで生活することも可能です。ただし、無職世帯のひと月当たりの平均消費額27万5766円では、赤字になり貯蓄を取り崩しながらの生活となることも考えられます。
 
また、今後けがや病気になる可能性や、さらに物価が上昇する不安などもあります。定年後の不安を少しでも減らすためにも、資金計画を立てたり、投資を始めたりなど早めに対策を始めるとよいでしょう。
 

出典

日本年金機構 令和6年4月分からの年金額等について 令和6年4月分(6月14日(金曜)支払分)からの年金額
総務省統計局 政府統計の総合窓口(e-stat)家計調査 / 家計収支編 世帯人員別1世帯当たり1か月間の収入と支出 二人以上の世帯のうち無職世帯
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー