
▼新幹線で1人で「2席分」の購入はNGなの? 規則を確認
指定席券では原則としてほかの席に移動できない
もし持っている新幹線の切符が「指定席」である場合、席や車両はおろか、列車の変更自体が原則としてできません。東日本旅客鉄道株式会社の旅客営業規則第182条の4では、以下のように定められています。
「座席指定券を所持する旅客は、その券面に指定された列車、旅客車若しくは座席に限って乗車することができる。」
このように、指定した席に不都合があったとしても、基本的にほかの席へ勝手に移ることはできません。
もしかしたら中には「指定席は自由席より高い料金を払っているから、自由席に移動できるのでは」と考える人がいるかもしれませんが、そういうわけではないのです。
もし付近の乗客の素行がひどく気になるようなら、車掌に相談しましょう。該当客に注意してくれたり、場合によっては席の変更を許可してくれたりするかもしれません。
使用開始前かつ列車発車前であれば変更は可能
使用開始前で有効期間内、新幹線の発車前であれば、1回のみ手数料なしで切符の変更ができます。同じく東日本旅客鉄道株式会社には以下の説明があります。
「指定券(座席未指定券を除く)はご利用の列車の乗車駅発時刻前に限り変更できます。発車後は無効になりますのでご注意ください。」
もし変更の必要があるのであれば、新幹線が「発車する前」に、早めに行いましょう。
なお今回のケースにおいて、相談者が「改札を通った後」に、自分の前席で“宴会”が行われていることに気づいた場合はどうなるか、気になるかもしれません。
この場合、出発時刻前に発覚したのであれば、席の変更は可能かもしれません。しかし乗車する列車を変更したい場合は、改札を通過して切符を一部使っている状態であるため、購入した切符によって異なる判断になる可能性もあります。駅の係員に事情を説明して指示を仰ぎましょう。