定年してから5年で気づいたら貯金は残り「500万円」に…夫婦で月20万円の年金暮らしですが、このままでは「老後貧乏」になってしまうのでしょうか?
定年退職してから年金暮らしをする方の中には、家計管理がうまくいかずに「老後貧乏」になってしまう方もいるようです。定年後にもらえる年金は、人によって金額が異なりますが、現役時代の給与よりは減ってしまうでしょう。今回のケースのように、夫婦で月20万円の年金をもらっていても家計は赤字が続いてしまい、気づいたら貯金が残り500万円になってしまうこともあるようです。   そこで今回は、貯金がこれからも減り続けて老後貧乏にならないために、原因や対策について調べてみました。年金生活をする夫婦の平均的な家計収支もご紹介しますので、参考にしてみてください。

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定年してから老後貧乏に!? 原因として考えられること

定年退職をしたら現役を引退して、夫婦でゆっくりと老後生活を楽しみたいと考える方もいるでしょう。会社勤めをしていた方であれば、年金収入と今まで貯めてきた老後資金・退職金で、経済的には不安に感じる必要はないように思えるかもしれません。
 
しかし年金収入や老後資金の金額にかかわりなく、注意しなければ老後貧乏に陥る可能性は誰にでもあります。老後貧乏の主な原因として、定年前と同じ水準で生活をすることが挙げられます。定年後は現役時代と比較して、収入が減少するのが一般的です。
 
生活レベルを収入に合わせないと、家計収支は赤字になって貯金はどんどんと減ってしまいます。十分な貯蓄があると思っていても、医療費・介護費・住居のリフォーム費用など予定外の大きな出費が重なり、貯金が底をついて老後貧乏に陥ることも考えられます。
 

月20万円の年金と貯金500万円で生活できる?

そもそも月20万円の年金で生活できるのか不安になる方もいるでしょう。平均的な家計収支については、総務省統計局の「家計調査報告〔家計収支編〕2023年(令和5年)平均結果の概要」を参考にできます。同調査によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯では、消費支出が平均25万959円であるとのことです。
 
平均的な水準で生活をしている夫婦で、年金を月20万円もらっている場合、毎月5万円ほどの赤字は貯金を取り崩して生活していかなければなりません。貯金が500万円残っていたとしても、8年を過ぎると貯金は底をついてしまうでしょう。予定外の出費があれば、老後貧乏になる日はそう遠くはないことが想定されます。
 

老後貧乏にならないための対策