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レトルト食品の「賞味期限」は意外と短い
レトルト食品とは、食品を加圧加熱殺菌した加工食品です。四方がシールされたパウチ状の「レトルトパウチ食品」、食品をトレー状の容器に詰めてふたをした「レトルト容器食品」、包装材料の端がクリップされた「レトルトパック食品」があります。代表的なものとして、表1のような製品が挙げられます。
表1
レトルト食品の種類 | 主な製品 |
---|---|
レトルトパウチ食品 | ・カレー類 ・ミートボール ・おかゆ など |
レトルト容器食品 | ・白飯 ・豆腐 ・プリン など |
レトルトパック食品 | ・食肉ハム ・魚肉ソーセージ ・かまぼこ など |
※筆者作成
賞味期限はレトルト食品の種類や商品によって異なりますが、公益社団法人日本缶詰びん詰レトルト食品協会によると、レトルト食品は「1~2年程度を設定したものが多い」ようです。保存食としてもおなじみの缶詰は「製造されてから3年間を設定しているものがほとんど」とのことですので、レトルト食品の賞味期限は意外と短いということが分かります。
そもそも「賞味期限」が切れた食品を食べても大丈夫?
公益社団法人日本缶詰びん詰レトルト食品協会の記述によれば、冒頭で挙げた「5年前に買ったレトルトカレー」は、おそらく賞味期限が切れている可能性が高いでしょう。今回の例のように、賞味期限が切れた食品を食べても大丈夫なのでしょうか。
そもそも、加工食品の期限表示には「消費期限」と「賞味期限」があります。農林水産省によると、消費期限は「袋や容器を開けないままで書かれた保存方法を守って保存していた場合に、安全に食べられる期限」、賞味期限は「袋や容器を開けないままで書かれた保存方法を守って保存していた場合に、品質が変わらずにおいしく食べられる期限」を指すそうです。
賞味期限は消費期限に比べて傷みにくい食品に表示されており、賞味期限を過ぎたからといってすぐに食べられなくなるわけではありません。一方、お弁当やお惣菜など傷みやすい食品に表示される消費期限は、食品の安全性を保てる期限を指すため、期限の切れたものを食べるのは危険でしょう。