“世帯年収350万円”なら「高等学校等就学支援金」をいくら受け取れる?世帯年収いくらまでなら支給されるの?
高等学校等就学支援金制度とは、家庭の教育費負担を軽減して子どもが安心して教育を受けられるようにするための制度です。   いくら支給されるかは保護者の所得によって異なるため、自分の家庭の場合はいくら受け取れるのか知りたいという人もいるでしょう。   本記事では、高等学校等就学支援金について対象となる条件などを詳しくご紹介するとともに、世帯収入350万円の場合はいくら受け取れるのかを計算してみます。

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高等学校等就学支援金とは?

高等学校等就学支援金制度とは、返還不要の授業料支援を受けられる、国による制度のことです。家庭における教育費の負担軽減と、子どもに対する教育の機会均等に寄与することを目的としています。
 
支援金は生徒本人や保護者が直接受け取るものではありません。学校が受け取り、対象生徒の授業料に充てることになります。実際にかかる授業料が就学支援金より高い場合は、その差額を生徒および保護者が支払わなければなりません。
 
全日制の高等学校の場合、公立・私立ともに支給期間の上限は36ヶ月なので、3年を超えて在籍する場合は休学による支給停止期間がなければ4年目以降は支給されません。支給限度額については以下のようになっています。
 

【公立高校】
・全日制:月額9900円
・定時制:月額2700円
・通信制:月額520円
 
【私立高校】
・全日制・定時制・通信制ともに月額9900円
 ただし年収目安590万円未満の場合は、月額最大2万3100円の加算あり

 

世帯年収350万円の支給額は?

高等学校等就学支援金は「保護者の課税標準額×6%-調整控除額」で計算される基準額がベースとなり、所得制限を満たしているかどうかが判断されます。計算された基準額により、支給される就学支援金の金額が以下のように決定します。