
▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
金の価格はなぜ上がり続けるの?
金の価格はここ数年で急騰しています。5、6年前には1グラム約5000円だったものが、2025年初頭には1グラムあたり1万5000円に迫るほどです。
この右肩上がりの背景には、金が持つ安全資産としての特性が影響しています。不安定な経済状況下で、金に対する投資家の注目が集まり、それが価格上昇を支えているのです。
また、世界経済が不安定な局面に入ると、株式や債券といった資産のリスクが高まります。こうした状況で投資家は、安全な価値を保つ金に資金を移動させます。地政学的リスクや金融危機、パンデミックのような出来事も金価格の上昇要因となります。
金はインフレに対するヘッジ手段としても注目されています。インフレが進行すると通貨の価値が下がりますが、金の価値はそれに比例して上がる傾向にあります。特に、各国の通貨価値が揺らぐ中で、金の価値は高い評価を得ているといえるでしょう。
さらに、金は採掘可能な資源が限られているため、供給量の増加は見込めません。需要が高まる一方で供給が増えないため、金価格は自然と上昇します。この希少性が金の価値を一層高める要因となっています。
金の価格が下がる可能性はあるの?
金価格が下がる最も大きな要因は、世界経済が安定を取り戻すことです。経済が好調になると、リスク資産への投資意欲が高まり、金の需要が減少する傾向があります。経済成長や金融市場の安定が金価格に逆風をもたらします。
仮想通貨や株式などのリスク資産が魅力的になると、投資家は金からこれらの資産へ資金を移す可能性があります。特に、仮想通貨市場が拡大している現在、金が安全資産としての地位を失い、価格が下落することも考えられるでしょう。