確定申告で医療費控除を申請する際には、まず年間で支払った医療費を確認します。医療費控除を受けられる場合、国税庁のWebサイトから「医療費控除の明細書」をダウンロードしましょう。
明細書に、医療を受けた人の氏名や支払先(医療機関)、支払額を記入します。健康保険組合からの「医療費のお知らせ」がある場合、添付することで明細書の記載を簡略化することが可能です。
なお、マイナポータル連携を利用すると、医療費控除に使用できる医療費通知情報をマイナポータル経由で取得できます。取得した情報を確定申告書の該当項目に自動入力できるため、スムーズです。
続いて、職場から渡された源泉徴収票を参考に確定申告書を作成します。手書きで確定申告書を作成しても問題ありませんが、e-Taxを活用するとスムーズに必要書類を作成できます。
必要書類が揃ったら、確定申告期間(2月16日から3月15日)に税務署へ提出すれば手続きは完了です。還付がされたら税務署から郵送物が届くため、内容を確認しましょう。
まとめ
確定申告で医療費控除を申請する際には、家族の中で所得が高い人が行いましょう。適用される税率が高い人が医療費控除を受けたほうが、受けられる還付額が大きくなります。
ただし、適用される税率が同じ場合はどちらが申請しても還付される金額は変わりません。源泉徴収票に記載されている課税所得を確認したうえで、「誰が医療費控除を受けるのが得なのか」を判断しましょう。
出典
国税庁 医療費控除を受ける方へ
国税庁 No.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除)
国税庁 No.2260 所得税の税率
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
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