NISAの月々の積立額はどのくらいにするのが一般的? 月の手取り「20万円」で「3万ずつ」積み立てるのは無理がある?
将来のための資産形成として、NISA(少額投資非課税制度)を利用している、またはこれから利用を考えている方は多いのではないでしょうか。この記事では、NISAの一般的な積立額の目安や、手取り20万円の方が3万円を積み立てる際の注意点について解説します。

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NISAの一般的な月々の積立額

家計診断・相談サービス「オカネコ」を運営する株式会社400Fが、ユーザーを対象に実施したアンケート調査「オカネコ 新NISAの利用意向調査2024年10月」によると、NISAの月々の平均積立金額は6万3785円でした。
 
ただし、積立額に「正解」はなく、収入や生活状況、目標とする資産額によって最適な金額は異なります。
 
金融広報中央委員会が実施した「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」によれば、年間手取り収入からの貯蓄割合は平均11%で、20代・30代は平均14%、40代・50代は12%となっています。
 
これを目安にすると、手取り20万円の場合、月々の積立額は2万円から4万円が妥当です。この範囲なら、生活に大きな負担をかけずに資産形成を進められるでしょう。
 

手取り20万円で月3万円積み立てる場合

では、独身で手取り20万円の場合、月3万円の積立は現実的でしょうか。総務省の「家計調査報告(家計収支編)2023年(令和5年)平均結果の概要」によれば、単身世帯の平均消費支出は月16万7620円です。
 
手取り20万円の場合、残りは3万2380円となるため、月3万円の積立は可能といえます。
 
ただし、急な病気やケガ、冠婚葬祭などの予期せぬ出費に備えて、一定の貯蓄を残しておくことが重要です。無理な積立は生活を不安定にする恐れがあるため、注意しましょう。
 

積立額を決める際のポイント