近所のママ友の旦那さんは40歳で部長だそうです。やっぱり、部長だと普通の社員よりも年収は高いのでしょうか?
近所付き合いをしていると、家族の職業や役職についての会話になることもあるでしょう。相手家族の年収が気になることもあるかもしれません。年収はさまざまな要素によって決まりますが、年齢や役職が要素としては大きなものでしょう。また、役職の種類や役割は企業によってさまざまですが、部長という役職名に聞きなじみがある方は多いはずです。   そこで本記事では、部長職の平均年収について、非役職者や年齢階層別の平均年収との違いも含めて解説します。

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部長職の平均年収

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」を参考に、部長職と非役職者における所定内給与の月平均額と年平均額を表1にまとめました。なお、所定内給与の年額にボーナスは含まれていません。
 
表1

男女計(年額)
部長職 59万6000円(715万2000円)
非役職者 29万1000円(349万2000円)

出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」を基に筆者作成
 
部長職と非役職者の平均年収には2倍以上の差があることが分かります。
また、部長職の平均年齢は男女計が52.8歳であるため、40歳で部長であればかなり若手といえるでしょう。
 

年齢別の平均年収と部長職の平均年収との違い

国税庁長官官房企画課の「令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-」を参考に、50代における年齢階層別の平均年収を表2にまとめました。なお、この平均年収にはボーナスも含まれます。
 
表2

男女計
50~54歳 540万円
55~59歳 545万円

出典:国税庁長官官房企画課「令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-」を基に筆者作成
 
部長職の平均年収は715万2000円であるため、50〜54歳の平均年収と比較すると175万2000円の差があります。
あくまで部長職の平均年齢を基準にした比較ですが、部長職であれば高い年収を得ていることが分かります。
 

部長クラスの平均年収は715万2000円