子どもが全員巣立ったから一軒家が広く、狭い家に引っ越したいです。結局「持ち家」と「賃貸」ならどちらがいいのでしょうか?
持ち家は、子どもが巣立つとその広さや維持費に不便さを感じることも少なくありません。子どもが巣立った後は、賃貸に引っ越したほうが維持費やライフステージに合わせた居住環境を選びやすい側面があります。しかし、持ち家と賃貸どちらにもメリット・デメリットがあるため、まずは両方の長所と短所を知っておくことから始めましょう。

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持ち家と家賃の現状

現在持ち家と賃貸の総数は、持ち家のほうが多い傾向にあります。
 
総務省が公表している「令和5年住宅・土地統計調査住宅及び世帯に関する基本集計(確報集計)結果」内「住宅の所有の関係」によると、持ち家の総数は3387万6000戸、借家の総数は1946万2000戸でした。これを割合で示すと、持ち家が60.9%、借家が35.0%を占めており、現状持ち家のほうが多くあるといえます。
 

持ち家のメリットとデメリット

持ち家は、住居費の負担軽減や間取り変更の自由度の高さなどがメリットといえます。その反面、税金や維持費の支払いなど多くの資金が必要です。間取りや部屋数などの自由度も大切ですが、老後維持費を支払えるのかも考慮しなければなりません。ここでは、持ち家のメリット・デメリットについて解説します。
 

メリット

持ち家の総合的なメリットは、賃貸よりも自由度が高い点にあるといえます。家の間取りや内装など、自分の好みや世帯人数に合わせて変更できることが大きなメリットです。また、賃貸に比べ高品質な内装や設備を備えた物件が多く存在します。さらに、ローンを退職前に完済しておけば、その後の費用負担が軽減される点もメリットであるといえます。
 

デメリット

持ち家は維持費や税金の支払いにまとまった資金が必要な点と、簡単に引っ越せない点がデメリットです。持ち家は外装や設備などの不具合への出費や、固定資産税を含む税金の支払いが必須のため、退職後であってもまとまった資金を準備しておかなければなりません。また、一度建てるとローンの支払いがあるため簡単に引っ越せない点もデメリットです。
 

賃貸のメリットとデメリット