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なぜ冷凍庫は「上開き型」が主流なのか?
冷凍庫が「上開き型」を中心に展開されている理由には、コスト面や効率性が関係しています。
まず、購入価格についてですが、上開き型冷凍庫は縦型(前開き)冷凍庫に比べて構造がシンプルなため、製造コストが抑えられやすいのが特徴です。その結果、販売価格もリーズナブルになる傾向があります。
容量100リットル程度の冷凍庫を比較すると、上開き型は3万円前後で購入できる一方、縦型(前開き)冷凍庫は5万円程度になる場合が多いです。価格差があり、比較的手軽に購入できる点が上開き型の魅力といえるでしょう。
また、上開き型が主流となっている理由には、冷気が逃げにくいという構造的な特性も挙げられます。冷気は重いため、上開き型冷凍庫ではふたを開けても冷気が下部にとどまりやすく、庫内温度の上昇を防ぎます。
これにより、冷凍効率が高まり、結果として省エネ性能が向上します。一方で、縦型(前開き)の冷凍庫はドアを開けると冷気が外に流れ出やすい傾向にありますが、収納ケースを引き出しにすることで冷気の漏れを抑えた商品もあります。
こうした冷却効率の違いに加え、上開き型は収納スペースを有効活用できる点も評価されています。同じ容量でも、縦型(前開き)の冷凍庫に比べて底面まで使える設計が多いため、食品を大量に保存したい場合には特に便利といえるでしょう。