
▼夫婦2人の老後、「生活費」はいくら必要? 年金額の平均をもとに必要な貯蓄額も解説
年金の財源はどのようなものか?
公的年金は、以下の収入を財源としています。
(1)保険料収入
(2)国庫負担
(3)積立金(元本の取り崩し・運用収入)
現在の公的年金制度は、今後(おおむね100年間)、年金の財政が均衡するよう(年金の給付と上記の財源がバランスを取れるよう)設計されています。
例えば、(1)の保険料収入と(2)の国庫負担のみでその年の年金給付が賄え、かつ保険料収入に余剰がある場合、そのお金を将来世代のために(3)の積立金として運用に回します。
一方、(1)の保険料収入と(2)の国庫負担のみでは年金給付の財源を確保できなかった場合、(3)の積立金で賄います。この場合であっても、積立金で賄うのは全体の1割程度です。
このように年金給付と財源のバランスを取ることにより、現役世代が減少(=保険料収入の減少)するなかにあっても、年金の財政が破綻しないような仕組みになっています。
株価が上がった場合、将来の年金額が増える可能性はあるのか?
年金の財源の一つである積立金は、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)によって運用されています。この積立金は最低限のリスクで運用することとされており、国内外の債券や株式に広く分散投資されています。
ちなみに、第4期中期目標期間(2020年4月1日からの5ヶ年)における、基本ポートフォリオ(資産構成割合)は以下のとおりです。