ここでは、家計を見直すことから金融機関への相談まで、具体的な対策を紹介します。
 

家計を見直して支出を減らす

返済が厳しくなったときに最初に取り組むべきことは、家計の見直しです。月々の固定費は、意識しないうちに家計を圧迫していることが少なくありません。
 
固定費を見直す最大のメリットは、長期間にわたって効果が持続する点です。インターネットや携帯電話のプランを変更したり、保険を見直して適正なプランにしたりすることを意識してみましょう。
 

早めに金融機関へ相談する

家計の見直しだけでは十分な効果が得られない場合、速やかに金融機関に相談することを検討しましょう。多くの金融機関は、住宅ローンの返済が難しくなった利用者をサポートする相談窓口が設けられています。返済が滞る前に相談することで、状況に応じて柔軟に対応してくれる可能性があるでしょう。
 
例えば、「返済期間の延長」によって月々の返済額を抑える方法や、「一定期間は利息のみの支払いに変更する」といった救済措置を提案してくれる場合があります。
 

返済が滞ったまま放置しない

住宅ローンの返済が遅れてしまっても、放置しないことが重要です。一度の滞納では大きな問題に発展することは少ないものの、長期間にわたる滞納は「期限の利益」を失う事態を招きます。
 
「期限の利益」を失うと、金融機関から残額の一括請求が行われる可能性があり、最終的に住宅が差し押さえられ、競売にかけられてしまうこともあります。そのため、滞納が発生した時点で速やかに行動することが大切です。
 

夫婦そろって年収350万円でも3500万円の住宅を購入できる可能性はある

年収がそれぞれ350万円の夫婦がマイホームを購入する際、適切な資金計画と支出管理を行うことで、3500万円の住宅を購入できる可能性はあります。
 
ただし、無理のない返済計画を立てるためには、家計を見直して、余計な固定費を削減する工夫をしましょう。また、諸費用や将来の支出をしっかり考慮したうえで、予算を設定することも大切です。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー