
▼65歳から70歳まで「月8万円」をアルバイトで稼ぐと、年金はどれだけ増える?
警備員の概要と主な仕事内容
厚生労働省の職業情報提供サイト(日本版O-NET)「job tag」によると、警備員の総数は約59万人で男性が9割以上を占めているとのことです。年齢別にみると60代が約30%、70代が約18%いて、高齢になっても働きやすい職業であるといえるでしょう。警備業法では警備業務を以下のように分けています。
●1号業務(施設警備、巡回警備、保安警備、空港保安警備、機械警備)
●2号業務(交通誘導警備、雑踏警備)
●3号業務(貴重品運搬警備、危険物運搬警備)
●4号業務(身辺警備)
警備員にはさまざまな種類がありますが、定年退職後に働きやすいと考えられる以下の2つをご紹介します。
雑踏・交通誘導警備員
雑踏・交通誘導警備員は、警備業法の2号業務にあたります。職業別名では以下のようなものがこれに該当します。
●建設現場交通誘導員
●交通誘導員
●イベント警備員
●催事警備員
●会場警備員
●会場整理員
雑踏警備員の主な仕事内容は「イベントや祭りなど大勢の人が集まる場所で雑踏事故や混乱が起きないように警備・誘導を行う」ことです。交通誘導警備員は「道路工事や建築現場などで車両や通行人の誘導、交通整理」を行います。
雑踏・交通誘導警備員の平均年収については、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」を参考にできます。同調査では「その他の保安職業従事者」に区分され、「きまって支給する現金給与額」の26万7000円と「年間賞与その他特別給与額」の29万8000円から平均年収を算出すると350万2000円です。