カフェをやっている友人から「報酬を払うから口コミを書いてほしい」と言われました。これって「ステマ」ですか? バレたら罰金を払わないといけないのでしょうか?
お店を営んでいる友人から、報酬を支払うと口コミ投稿を依頼されることがあるかもしれません。友人関係であれば協力したいと考える方も多いかもしれませんが、気になるのはその行為がステマに該当するのかどうかでしょう。   そこで、本記事ではステマの基本的な情報に加えて、ステマをしたことで発生するペナルティーについて解説します。

▼セルフレジになったら「客に仕事をさせるのか!」と暴言を吐かれた! 仕事だし我慢するしかないの?

ステマとは?

ステマとは、ステルスマーケティングを略した言葉です。広告であることを隠しながら、商品やサービスなどの宣伝を行うことをいいます。商品やサービスを提供する事業者が、消費者のように見せかけて宣伝する手法が一般的です。
 
また、事業者から報酬が支払われていることを明示せず、自発的かのように第三者がサービスや商品を紹介することもステマに該当します。
 
消費者に広告であることを気づかせないステマ行為は、消費者が自主的かつ合理的に商品やサービスを選択し、取引することを妨げるものであるとして、景品表示法で規制されています。
 
景品表示法とは、消費者が自主的かつ合理的に商品やサービスを選択して取引できる環境を守るために、事業者に対して広告表示や景品などを規制する法律です。
 
第三者に報酬を支払ったり、無償で商品・サービスを提供したりして口コミを書いてもらった場合には、広告であることを事業者が明示しなければなりません。明示しない場合には、ステマに該当する可能性が高いといえます。一方、事業者が口コミ内容に関与していない場合は、ステマに該当しない可能性もあります。
 
なお、報酬を支払って宣伝してもらうことは問題ありません。その宣伝が広告であることを示せばよいわけです。
 

ステマによって発生するペナルティー