夜道を歩いて猫を探すという業務内容自体が曖昧です。猫を探してその情報をどう活用するのか? 応募者がその目的を知る術がない場合、それが安全な仕事だと言い切るのは難しいでしょう。
(2)過剰な報酬設定
今回の猫探しに限らず、「短時間で高額報酬」というフレーズは、人間の弱みにつけ込む典型的な手法です。労力に見合わない金額が提示されているときは、その背景にリスクが潜んでいると考えましょう。
(3)個人情報や携帯の預け入れが必要
夜道の猫探しバイトが特に怪しく見える理由は、ここにあります。通常のアルバイトで、携帯電話や荷物を預ける必要がある仕事はほとんどありません。あったとしても、職場にあるロッカーにしまっておくなどが普通でしょう。このような条件がついている場合、その意図を冷静に考えるべきです。
(4)勤務地や雇用主の情報が不明瞭
面接場所や勤務地がぼかされている求人は、応募者を無防備な状態で危険な場所へ誘導する可能性があります。こうしたケースでは、応募前に詳細情報を確認し、それが得られない場合は断る勇気を持つことが大切です。また、SNSやメッセージアプリを指定される場合も気をつけたほうが良いでしょう。
(5)応募条件が極端に緩い
誰でもできる簡単な仕事、未経験歓迎、などのフレーズも注意が必要です。特に「深夜に一人で行う」という条件が付く場合、それがどれだけ危険な状況を生むかを想像しなければなりません。
闇バイトが招く最悪の結末
応募する際に、「これくらい大丈夫だろう」という油断が命取りになることがあります。特に「闇バイト」と呼ばれる求人は、犯罪の片棒を担ぐ結果になりかねません。
一例を挙げると、詐欺行為の現場でお金のやり取りや物の運搬をさせられる、あるいは不正な金融取引のために個人情報を利用されるなど、私たちが予想できない形で被害者にも加害者にもなりうるのです。
さらに、報酬が支払われない、仕事の内容が突然変わる、脅迫を受けるなど、闇バイトには精神的・物理的なリスクがつきまといます。「危ない橋を渡る」という覚悟がない限り、近づかないのが賢明です。