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円高・円安とは
通貨の価値の変動は、私たちの買い物にも大きな影響を与えています。円安とは、外国通貨と比較して日本円の価値が下がる現象を指します。日本の輸出企業にとってはプラスとなりますが、私たち消費者にとっては輸入品の価格上昇という形で影響が出てくるでしょう。
一方、円高は、日本円の価値が外国通貨と比較して高くなる状態です。海外製品を日本円で購入する際により多くの商品を手に入れられます。つまり、同じ1万円でも円安時より多くの外国製品が購入できる状態になるのです。
免税店も円安の影響を受ける
円高になると、海外の免税店での買い物は多くの日本人旅行者にとって旅の醍醐味となります。1ドル=100円を切るような円高の時期には、海外の免税店での買い物は、国内価格と比べて大きな節約が可能だったのです。
しかし、現在の円安環境下では状況が一変しています。
例えば、1万ドルの高級腕時計を例に取ると、円高時(1ドル=100円)なら100万円で購入できた商品が、円安時(1ドル=150円)では150万円と、50万円もの差が生じてしまいます。ここまで価格差があると、免税による税金の節約分を大きく上回ってしまうことも少なくないでしょう。
他にも円安の影響が顕著なのが、海外ブランドコスメや香水といった化粧品や日用品です。化粧品や日用品は従来、免税店でまとめ買いすることで大きな節約になりましたが、円安による価格上昇で、その魅力が薄れています。輸入コストの上昇は、免税店の価格設定にも影響を与えているのです。
一方で、円高時には状況が異なります。円の価値が高まれば免税の恩恵と合わせてより大きな節約が可能になるでしょう。
以上の通り、免税店での買い物がお得かどうかは、単に免税という要素だけでなく、為替レートの影響を大きく受けることが分かります。