実家は洗濯に「残り湯」を使用! 衛生面が心配だけど、実際「節約」になってるの? 衛生面の影響とあわせて解説
物価高騰が続く中、光熱費を少しでも節約したいと考える人は多いでしょう。その方法の1つとして、「お風呂の残り湯を洗濯に使う」というアイデアがあります。   お風呂の残り湯を洗濯に使うと節約できそうですが、実際どれくらいの節約ができるのか? また、衛生面は大丈夫なのか? といった疑問を抱く人もいるでしょう。   本記事では、お風呂の残り湯を洗濯に再利用する際の節約効果や、衛生面の影響について解説します。

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残り湯洗濯は年間7200円の節約効果?

一般的な家庭のお風呂は、約200リットルの水が入ります。そして、容量が12キログラムの洗濯機の場合、1回の洗濯で約125リットルの水が利用されます。洗濯に必要な水のうち、100リットル分の水を残り湯で代用できれば、その分の水道料金を節約することが可能です。
 
水道料金は自治体によって異なりますが、1リットルあたりおよそ0.1円~0.2円程度とされています。今回は、1リットルあたり0.2円として、毎日洗濯する場合の節約金額を試算してみましょう。
 
・0.2円×100リットル×30日=600円
 
1ヶ月にすると大きな金額に感じないかもしれませんが、1年では7200円の水道料金が節約でき、残り湯の再利用は十分節約効果があると言えるのではないでしょうか。
 

残り湯洗濯は衛生的に大丈夫?

節約になるとはいえ、体の汚れなどが混じっている可能性の高いお風呂の残り湯を洗濯に利用するのは、衛生面での不安があるかもしれません。次に示す対策をとることで安心して利用できるでしょう。
 

残り湯はすすぎの工程に使わない

お風呂の残り湯は、主に「洗い」と「すすぎ」の工程で活用できますが、衛生面を考えるとすすぎには利用せず洗いだけにとどめるのが安心です。
 
大阪市水道局の調査では、残り湯をすすぎに利用した場合、洗濯物から細菌が検出されたという結果が出ています。一方、洗いの工程で使用する洗濯用洗剤には、残り湯に含まれる細菌が洗濯物に付着しないように働く力があるとされています。
 
そのため、洗濯物を清潔に仕上げるには、すすぎの段階では水道水を利用することをおすすめします。
 

入浴後24時間以内に利用する