
▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
「看護師」の平均年収は「450万円~560万円程度」
看護師の年収は病院の規模や役職、勤続年数によって大きく変わります。ここでは厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」を基に、年収の内訳を表1にまとめました。
表1
企業規模計 | 10人以上 | 10~99人 | 100~999人 | 1000人以上 |
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勤続年数 | 9.8年 | 7.8年 | 10.0年 | 10.2年 |
月額給与 | 35万2100円 | 32万1100円 | 34万2300円 | 37万6500円 |
ボーナス等 | 85万6500円 | 67万3700円 | 75万6400円 | 105万3200円 |
年収 | 508万1700円 | 452万6900円 | 486万4000円 | 557万1200円 |
出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成
表1の結果から、看護師の年収は「450万円~560万円程度」と予想されます。なお、月額給与には所定内賃金や時間外勤務手当・深夜勤務手当などが含まれ、ボーナス等は年間賞与やその他特別給与などの合計です。
「仕事量に対して年収が見合っていない」という声も
仕事量に対して年収が見合っていない、と感じる看護師もいるようです。中には、労働環境や待遇が改善されないことを理由に、看護師を辞めてしまうケースも考えられます。結果として、看護師は常に人手不足に悩まされる職業となっているようです。
さらに、一部の病院では人員不足を解消するために、新しく入職する看護師の基本給を以前より高く設定しています。そのため、自分より後に入職した経験の浅い看護師に比べて、低い給与で多くの仕事を抱えているケースもあるようです。また、公立病院においては、社会の流れに応じてボーナスなどが減額されることもあります。