4月からJR九州の運賃が平均「15%」も上がるって本当? 実際はどれくらい上がるのでしょうか?
2025年4月1日から、JR九州の運賃が平均15%値上げされることが決定しました。これは1996年以来、29年ぶりの大幅な運賃改定です。   本記事では、JR九州の運賃がどのくらい値上げされるのかについて解説します。

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JR九州運賃改定、平均15%値上げの理由

JR九州は2025年4月1日、29年ぶりとなる運賃改定を実施し、平均14.6%の値上げが実施されることになりました。今回の運賃改定の背景として、人件費やエネルギーコストの上昇、設備の老朽化対策などが挙げられています。
 
運賃は上がりますが、改定により利益が確保されることで、駅や列車の快適性、安全対策、サービスの向上などが期待できそうです。
 
今回の運賃改定では、普通運賃だけでなく特急料金(新幹線のみ)、定期券などJR九州の全体的な運賃・料金が対象で、在来線の特急料金やグリーン料金は値上げの対象外となります。
 

運賃の値上がり事例(普通運賃)

今回の改定による「普通運賃」の値上げ率は平均14.6%ですが、区間によって上昇幅は異なります。
 
例えば博多駅から隣駅の吉塚駅まで乗車する場合、現在の運賃は170円ですが、改定後は200円となり、値上げは30円です。博多駅から久留米駅までは、現在760円の運賃から870円に上がります。
 
また、九州新幹線を利用した場合、博多駅から久留米駅までの運賃は現在1630円(運賃760円、指定席特急料金870円)ですが、改定後は1740円(運賃870円、指定席特急料金870円)になります。運賃は値上げされますが、新幹線の特急料金は据え置きです。
 
新幹線の特急料金は、平均12.4%の値上げとなりますが、九州新幹線の一部隣接駅間での自由席特急料金や西九州新幹線の全区間で特急料金が据え置きとなります。詳細な運賃については、JR九州のWebサイトで確認することをおすすめします。
 

運賃の値上がり事例(定期券)