
▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
日本における資産1億円以上の世帯数と割合
野村総合研究所(NRI)の調査によると、2021年時点で純金融資産が1億円以上5億円未満の「富裕層」は約139.5万世帯、さらに5億円以上の「超富裕層」は約9万世帯と推計されています。この2つの層を合わせると、約148.5万世帯となり、これは日本全体の世帯数の約3%に相当します。
この数字を見ると、日本の100世帯のうちおよそ3世帯が1億円以上の資産を保有していることになります。一方で、残りの97%の世帯は1億円未満の資産で生活しており、富裕層の存在が少数派であることが分かります。また、日本で最も資産がある人物は、ユニクロなどを展開する株式会社ファーストリテイリングの創業者である柳正氏で、総資産額は2024年時点で5兆9200億円と言われています。
資産1億円以上の世帯数の推移
富裕層および超富裕層の世帯数は、2011年以降増加傾向にあります。特に、2013年以降は一貫して増加を続け、2021年には過去最多を記録しました。この富裕層増加の背景には、株価の上昇や不動産市場の回復、経済政策の効果、そして資産運用への関心の高まりが挙げられます。
経済成長や金融緩和政策によって株式市場が好調に推移したことが、富裕層の資産増加に寄与しました。また、投資信託や不動産投資といった資産運用の多様化が、一般家庭でも富裕層入りを目指すきっかけとなっています。