小学校の教員なら「部活動の顧問」はやらなくていい? 業務内容を解説
文部科学省は、小学校を始め中学・高校の教員に対して、健康上の配慮を踏まえて労働負担を軽減する取り組みを推進しています。今回は、小学校教員の業務内容や部活動・クラブ活動に関わる業務負担、地域クラブ活動に従事した際の報酬などを紹介します。

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小学校教員の業務内容

小学校の教員の仕事は、学級担任として配属され、「国語、社会、算数、理科、生活、音楽、図画工作、家庭、体育、道徳、英語、特別活動、総合的な学習」において、児童の成長に応じた学習計画を立てて指導することです。
 
また、学校行事の運営やPTAとの連携、学校運営に関する事務なども含まれます。さらに、クラブ活動、給食や清掃の指導、いじめや不登校に関する問題への対応など、学習指導以外に学校生活全般に関わる業務を行います。
 

小学校教員の勤務時間

文部科学省「教員勤務実態調査(令和4年度)速報値について」によると、全ての職種において長時間勤務をしている教員が多いことが分かっています。小学校教員の1日あたりの平均在校時間は、校長「10時間23分」、副校長・教頭「11時間45分」、教諭「10時間45分」です。
 
さらに、土日は、約30分〜1時間の在校時間を要しています。夏季休業期間における勤務状況は、長期休業8月の平日(20日間)のうち、勤務した日数は「5. 6日」、在校時間は約「8〜9時間」です。
 
また、部活動に関わる時間については、一般的な小学校教員は「部活動の顧問」を担当する必要がないため、中学校や高校のように部活顧問としての業務負担はありません。
 
もっとも、小学校の教員の職務には勤務時間内に組み込まれた授業の一環として「クラブ活動」の指導があります。文部科学省の小学校学習指導要領には、小学校4年生以上の児童を対象にした、学年や学級を超えた集団によるクラブ活動が規定されています。
 

運動部活動の地域移行