夫以上に稼いでいる妻はどのくらいいる? 日本の世帯年収もあわせて解説
近年、共働き夫婦世帯の数は増加傾向にあり、夫婦のいる世帯全体の約7割を占めるといわれています。しかし共働きの場合、妻と夫では収入に格差があるようです。夫以上に収入を得ている妻はどれくらいいるのでしょうか。   本記事では、共働き夫婦の収入格差を調査してみました。世帯年収の平均や共働き世帯の収入構成にも触れるので、参考にしてください。

▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?

共働き世帯の収入格差はどれくらい?

参議院常任委員会調査室が総務省の統計を基に行った調査によると、現在の日本では、夫と妻の双方が高収入を得ている世帯はかなり少ないとあります。
 
結婚相手の経済力を重視する女性の割合が多く、経済力を男性に期待する傾向にあることから、現状では夫の方が高収入という世帯が多いようです。表1は、参議院常任委員会調査室の「パワーカップルなど結婚にまつわる収入の格差について」から抜粋した「夫と妻の所得階級別に見た共働き世帯数」です。
 
表1

参議院議員常任委員会調査室・特別調査室「パワーカップルなど結婚にまつわる収入格差について」
 
表1を見ると分かるように、妻の所得は夫の所得よりも低く、300万円以下に集中しています。夫の所得を妻が上回る世帯は、夫の所得300万円から399万円で約14万4800世帯、400万円から499万円で約9万5100世帯、500万円から599万円で約5万7200世帯です。
 
夫の所得が600万円以上になるとさらに減少し、600万円から699万で約2万9100世帯、700万円から999万円では約1万800世帯となります。
 
妻の所得200万円以下の世帯数と比較して、妻が夫の所得を超えるケースは非常に少ないといえるでしょう。
 

既婚女性の収入は未婚女性よりも低くなる傾向に