足を骨折してしまいパートを辞めることになり、当分働けません。パートでも「失業保険」は受け取れるのでしょうか?
パートで働いている人は、もしけがを負って仕事を辞めなくてはならなくなったら、失業保険を受け取れるのか心配な人もいるでしょう。実はけがをして離職したあと、求職活動ができない場合には失業保険を受け取れない可能性があります。   本記事では、失業保険を受給できる条件について解説します。失業保険を受け取りたいと考えている人は参考にしてください。

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パートでも失業保険の受給資格はあるか

失業保険とは、「雇用保険の失業等給付の基本手当」を指します。基本手当を受け取ることで、失業中であってもお金の心配をせずに新しい職探しができるでしょう。失業中に受け取れるお金ということで、失業保険と呼ぶ人もいます。
 
ここでは、失業保険の受給資格について解説します。
 

失業状態である

失業状態とは、「積極的な就職活動をしていて、働く意思や能力はあるにもかかわらず仕事が見つからない」ことです。そのため、以下の状態では失業状態と認められません。

・けがや病気ですぐに就職できない
 
・家業を手伝う、または専念する
 
・定年退職後休養したい
 
・結婚や妊娠、出産のための準備で働けない

足を骨折して当分働けないケースは失業状態とはいえないため、失業保険は支給されないでしょう。
 
けがのために離職して15日以上仕事に就けない場合は、失業保険ではなく傷病手当の支給を受ける方法もあります。また、30日以上仕事に就けない場合は、受給期間の延長も可能です。
 
しかし、けがや病気が理由でやむなく失業してしまった場合は「特定理由離職者」として、失業保険を受け取れる可能性があります。特定理由離職者の範囲として、主に以下の正当な理由により退職した人があげられます。