「要支援1」のままだと損?介護保険を申請しない場合の負担額を比較してみた
「要支援1」と認定されても、「まだ軽度だから」と介護保険の申請をためらっていませんか?実は、申請しないと毎月の介護費用が大幅に増える可能性があります。   本記事では、介護保険を申請しない場合と申請した場合の費用の違いを具体的に比較し、要支援1でも利用できるサービスを解説します。「まだ大丈夫」と思っている方こそ、今のうちに知っておきたい介護保険の仕組み。この機会にぜひチェックしてみてください。

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要支援1で受けられるサービスも多い

要支援1は、要介護認定の中では比較的軽度の状態とされますが、それでも十分に支援を受けられる制度です。まず具体的にどのようなサービスがあるのかを以下に挙げてみます。
 

1.介護予防サービス

デイサービスや訪問介護で、リハビリや家事のサポートを受けられます。これにより、お父さまが今の生活を維持しながら、状態の悪化を予防できます。
 

2.福祉用具のレンタル

歩行器や手すりなど、移動をサポートするための用具が利用できる場合があります。
 

3.家族の負担軽減

お母さまの介護負担を軽くするための支援が期待できます。
 

具体例での費用比較

例えば、以下のようなサービスを利用したとします。
 
要支援1を取得した場合(1割負担)
デイサービス(月8回利用)
7000円 × 8回 = 5万6000円(総費用)
自己負担額(1割): 5600円
 
訪問介護(月8時間利用)
4500円 × 8時間 = 3万6000円(総費用)
自己負担額(1割): 3600円
 
合計(要支援1の場合の自己負担):
5600円 + 3600円 = 9200円/月
 
これに対して、同じサービスを利用した場合で見てみると、
要支援1を取得しない場合(全額自己負担)
デイサービス(月8回利用)
7000円 × 8回 = 5万6000円
 
訪問介護(月8時間利用)
4500円 × 8時間 = 3万6000円
 
合計(全額自己負担):
5万6000円 + 3万6000円 = 9万2000円/月
 
上記のように、大きな費用負担の差が出ます。
 

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