今になって「新型コロナウイルス」にかかってしまい、病院で処方された薬に「1万5000円以上」の費用がかかりました!「コロナの治療薬」は無料じゃないんですか…?
新型コロナウイルス感染症を患って、苦しい思いをした方も多くいるのではないでしょうか。新型コロナウイルス感染症はさまざまな症状が報告されており、人によっては重症化するリスクも軽視できません。そのため、世界中で厳重な感染対策を実施してきました。   現在、日本では季節性インフルエンザと同じ5類感染症に移行した新型コロナウイルス感染症ですが、依然として多くの感染者が報告されています。   当記事では新型コロナウイルス感染症の現状や、治療薬の公費負担終了による医療費への影響を解説します。また、医療費控除の概要もお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

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「新型コロナウイルス感染症」は継続して発生している

厚生労働省によると、新型コロナウイルス感染症は、「重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV2)」と呼ばれる感染力が高いウイルスによって引き起こされる疾患です。
 
高齢者や基礎疾患のある方が感染すると重症化するリスクも高いため、2020年1月30日にはWHOにより緊急事態が宣言されました。
 
日本だけでなく世界中の人々の暮らしに大きな影響を与えた新型コロナウイルス感染症でしたが、死者数の世界的な減少やワクチンの接種、感染による集団免疫の向上などを背景に、2023年5月4日にはWHOの緊急事態宣言は解除されています。
 
日本でも、2023年5月8日に新型コロナウイルス感染症は季節性インフルエンザと同じ「5類感染症」に移行しました。
 
ただし、5類感染症へ移行したからといって、新型コロナウイルス感染症がなくなったわけではありません。
 
厚生労働省の「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況について」によると、2025年第8週(2025年2月17日~2月23日)の新型コロナウイルス感染症の報告数は日本全国で2万4343名でした。昨年同期の3万9124名と比較すると減少傾向にあるものの、多くの方が新型コロナウイルス感染症に罹患(りかん)していることが分かります。
 

2024年4月以降は新型コロナ治療薬の「公費負担」が終了