母が施設に入所して「実家が留守」になりました。ブレーカーを落とし、ガスや水道の元栓を閉めた場合、料金は発生するのでしょうか?
入所や入院などの理由で自宅を長期間留守にする場合、電気代やガス代、水道代の基本料金が発生するかどうかが気になるところです。   基本料金が発生するかどうかによって、留守中の資金計画が変わり、場合によっては事業者の見直しや自宅の売却を検討せざるを得ないこともあります。   本記事では、電気やガス、水道を使わなくても基本料金が発生するかどうか、さらに留守中に発生する可能性のある他の費用について解説します。

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電気・ガス・水道を使わなくても基本料金は必要?

電気やガス、水道は使用しなくても、契約している限り基本料金などの固定費が発生するのが一般的です。しかし、近年では基本料金が安い、あるいは基本料金が発生しない事業者やプランも増えてきています。
 
長期間自宅を空ける予定がある場合は、基本料金が発生するかどうかを事前に確認しておくことが大切です。
 
本項では、電気やガス、水道を使わない場合の基本料金について見ていきましょう。
 

事業者によっては「基本料金」や「最低料金」が発生する場合も

電気のブレーカーを切ったり、ガスや水道の元栓を閉めたりしても、基本料金や最低料金がかかる場合があります。
 
例えば、電気代の構成は「基本料金+電力量料金+再エネ賦課金」です。電力量料金(燃料費調整額を含む)と再エネ賦課金は電力使用量に単価を掛けて算出されます。
 
基本料金(最低料金)は、契約中に発生する固定費で、事業者の設備維持費や人件費などに充てられています。そのため、携帯電話の料金と同じように、全く利用しなくても一定の料金が請求されるのが一般的です。
 

一部の事業者では基本料金が0円の場合も

電気やガス、水道を全く使用しなくても基本料金が発生する事業者が多い一方で、ごく一部には、使用量がゼロの場合に基本料金が半額や0円になる事業者も存在します。
 
例えば、東京会社A社では電気を全く使用しない場合に基本料金を半額に設定しており、B社では基本料金0円のプランを提供しています。電気を使用しない状況が想定される場合、こうした事業者を選ぶことで電気代をおさえることが可能です。
 

事業者の見直しで長期間留守中の費用をおさえられる可能性がある