カレンダーや手帳の「日曜始まり」と「月曜始まり」、日本ではどちらが基準?実際に売れているのはどっち?
週の始まりは「日曜日」という人もいれば「月曜日」という人もいるでしょう。日本において、実際にはどちらが主流なのでしょうか?   今回は、日本で「日曜始まり」と「月曜始まり」のどちらが主流なのか、カレンダーや手帳の選ばれ方に特徴ついてまとめました。

週の始まりの基準は?

アメリカやカナダなどでは、カレンダーは「日曜始まり」が主流です。キリスト教の影響が強い国では、キリストが復活した日が日曜日だったことから、週の最初の日とする考え方が広まったといわれています。
 
しかし、キリスト教徒が多い傾向のヨーロッパでは月曜始まりが主流です。これは、国際間のさまざまな基準を決める機関である「国際標準化機構(ISO)」が「ISO8601」 という規格で週の始まりは 「月曜日」 と定めており、ヨーロッパにはこの基準にしたがっている国が多いことが理由と考えられます。
 

日本で日曜始まりが定着した背景

日本では、明確に「週は日曜日から始まる」という規定などはありません。しかし、これまでは日曜始まりが主流となってきました。これは、従来のカレンダーの伝統や、戦前から続く学校教育の影響が大きいと考えられます。
 
明治維新の際、近代化政策の一環として太陽暦が採用されました。この際、西洋の文化圏で一般的だった日曜始まりのカレンダーがそのまま取り入れられ、それ以降、日曜日が週の始まりの日とされてきたようです。
 
また、多くの日本人が日曜始まりに慣れており、この形式が直感的に理解しやすいと考えられます。そのため、家庭用カレンダーでは、週末を意識しやすい日曜始まりが好まれる傾向があることも関係しているといえるでしょう。
 
しかし、最近では企業カレンダーなど、ビジネスシーンでは「月曜始まり」が増えている傾向がみられます。
 

カレンダー・手帳の売れ行きは「日曜始まり」と「月曜始まり」どちらが多い?