私立大学の入学金を支払わずに済む方法としては、「入学金の振り込みが国立大学の合格発表後でも可能な大学を選ぶ」ことが挙げられます。
 
例えば、法政大学の「大学入学共通テスト利用入試C方式」は、国公立大学の合格発表を確認してから入学手続きができる入試方式です。このような配慮のある入試方式を採用している大学を調べ、併願することで経済的な負担を軽減できます。
 
また、私立大学を複数受験する場合も、日程調整が重要です。適切に調整しないと、複数大学の入学金の納付が必要となってしまいます。
 
例えば、国立に合格できなかった場合の、第1志望である私立A大学の合格発表が2月27日、第2志望の私立B大学の入学金振込期限が2月25日だった場合を考えましょう。
 
B大学に合格した場合は、A大学の合格発表前にB大学の入学金振り込みが必要です。さらにA大学にも合格すると、A大学にも入学金を振り込まなければなりません
 
そして、国立大学に合格した場合は、2大学分の入学金が無駄になってしまうのです。もし第2志望の選択肢に入学金振込期限が2月28日のC大学があった場合、こちらを選んだほうが費用負担を減らせます。
 
とはいえ、費用負担を減らすことを意識するあまり、本当にいきたい大学の受験を諦めるのも本末転倒です。費用と志望大学のバランスを考えながら、併願対策を考えるのが得策でしょう。
 

受験費用を見据えた計画を立てよう

私立大学を滑り止めにする場合、入学金が返金されないルールを踏まえた上での計画が重要です。併願校を適切に選べば、経済的な負担を軽減できます。
 
ただし、費用を優先しすぎて志望校を妥協するのは決して良い選択とはいえません。大学受験は将来に直結する重要な選択なので、費用面と志望校のバランスを考慮しながら、納得のいく受験計画を立てていきましょう。
 

出典