定年後も再雇用で働く場合、厚生年金に「継続」で加入すると聞きました。加入しないで済む方法はないのでしょうか?
定年後も「生活費を賄うため」「健康維持のため」「社会とのつながりを保つため」などの理由で仕事を続ける人がいます。再雇用で働くにあたって、厚生年金に継続で加入すると聞いて「加入は任意では?」「加入せずに働くことはできないの?」と考える方もいるようです。   そこで今回は、定年後に仕事を続ける際の厚生年金について調べてみました。厚生年金に継続して加入するメリットや、年金をもらいながら働く際の注意点もご紹介しますので、定年後の働き方を考える際の参考にしてください。

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定年後の再雇用で厚生年金の加入は必須?

定年後も再雇用で働く際に、年金の加入は任意だと考える人もいるようです。確かに国民年金については、20歳から60歳までが加入対象で、40年間保険料を納めて満額の老齢基礎年金を受給できることになっています。しかし厚生年金は、厚生年金保険に加入している企業に勤める70歳未満の従業員が対象で、定年後の再雇用で働く場合に継続して加入するケースがほとんどです。
 
日本年金機構によると、厚生年金の被保険者となるのは「臨時に使用される人や季節的業務に使用される人を除いて、就業規則や労働契約などに定められた一般社員の1週間の所定労働時間および1月の所定労働日数の4分の3以上ある従業員」です。また短時間労働者であっても、以下の要件をすべて満たす場合は、厚生年金の加入対象となります。

●週の所定労働時間が20時間以上
●所定内賃金が月額8万8000円以上
●学生ではない

上記に当てはまらない労働条件であれば、厚生年金に加入しないで済む場合もあります。また、個人事業主として働いたり、厚生年金に加入していない事業所で働いたりする場合は、厚生年金に加入することはありません。
 

厚生年金に継続して加入し続けるメリット