
▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
30歳・年収400万円の生活水準は?
総務省の「家計調査」によると、単身世帯の平均支出は約17万円(34歳以下は約18万円)とされています。
年収400万円のうち手取りが8割だとするとはおよそ320万円前後となり、月額にすると毎月約27万円です。毎月手元に残る27万円から前記した平均支出の約17万円を差し引くと、10万円ほどの余裕があるため、30歳・年収400万円で独身であれば、多くの場合は生活が十分に成り立つレベルだと言えます。
つまり、今のところ独身者が経済的に困窮することは少なく、「このままで問題ない」と考える人も多いでしょう。しかし、そこに「独身税」という新たな負担が発生するとしたらどうなるのでしょうか?
「独身税」ってなに? 本当に導入されるの?
まず結論として、「独身税」という名前の税金が導入される予定はありません。2026年4月から新たに導入されることが決まっている「子ども・子育て支援金制度」が、「独身税」と揶揄されて広がった言葉です。
この「子ども・子育て支援金」は、社会全体で子育て世帯を支えるための仕組みで、特に独身者だけに課税されるものありません。しかし、独身者(子がいない人・子育てを終えた人)は新たに負担が増えるものの恩恵は受けられないため、「独身税のようなもの」として話題になっています。