子どものなりたい職業は「スポーツ選手」がトップ! その中で「高年収」を目指せる職業は? 必要な教育資金についても解説
子どもの興味・関心はもちろん、時代の変化まで感じ取ることができる「将来なりたい職業ランキング」。大手化学メーカーの株式会社クラレが小学6年生に実施した2024年の調査では、男の子の1位が「スポーツ選手」、女の子の1位が「漫画家・イラストレーター」という結果でした。   子どもの夢を尊重したいという親心は当然ですが、同時に気になるのはその職業の年収と夢を叶えるために必要な費用です。そこで、子どもたちが憧れる職業トップ10について、平均年収が日本の平均年収を上回る職業がどれほどあるのか、夢を叶えるために必要な教育費はどの程度なのか調べてみました。

▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?

平均年収を上回る職業は?

男の子、女の子の「将来就きたい職業」のトップ20のうち、10位までにランクインした職業は図表1、2のとおりです。転職サービスを提供する株式会社dodaが公表しているデータでは、2024年の日本の平均年収は426万円です。人気職業がこの平均年収を超えているかを見ていきましょう。
 
まず、男の子の就きたい職業1位のスポーツ選手は競技によって平均年収が大きく異なりますが、野球やサッカーなどのメジャーなスポーツのレギュラー選手の平均年収は日本人の平均年収を大きく超えるでしょう。また、ランキング上位の研究者、IT関係、医師についても、厚生労働省が実施する令和5年賃金構造基本統計調査によると、これらの職業の平均年収は日本人の平均年収を上回っています。
 
女の子の就きたい職業1位の漫画家・イラストレーターも、収入格差は大きいと考えられますが、人気が出れば年収が億を超えることもある夢のある職業です。上位の人気職業に共通しているのは、平均年収が高いこともですが、それ以上に自分の実力次第で年収を青天井に近いレベルで高めることができる点です。
 
図表1