出典:厚生労働省「賃金引上げ等の実態に関する調査」を基に筆者作成
 
建設業では、99.7%と100%に近い数字となったのに対し、運輸業、郵便業では、71.0%と建設業と比べ28.7%少ない数字となっています。
 

年収を上げる方法

10年前と比べ、多くの企業が賃金アップを行い、平均年収も増えています。しかし、なかには、賃金アップできていない企業があることも事実です。では、年収を上げるためには、どのような方法があるのかを考えてみましょう。
 
考えられる方法としては「転職する」「昇進・昇給を目指す」「副業を始める」などがあります。
 
転職する場合は、事業拡大が見込める企業など賃上げの可能性が高い企業を選ぶ、賃上げ率の高い産業を選ぶなど、転職先の選定がポイントです。転職目的が給料アップなのか、仕事内容ややりがいなのかといったことを考えて選びましょう。
 
現在の会社で昇進や昇給を目指す場合は、スキルアップや資格の取得、昇給しやすい部署への移動を申し出るといった方法が考えられます。
 
副業が許可されている企業であれば、クラウドソーシングを利用して、副業を始めることも1つの方法です。
 

令和5年に賃金引き上げをした企業は89.1%!平均年収は上昇傾向にある

厚生労働省の「賃金引上げ等の実態に関する調査」によると、令和5年の賃金の引き上げをした企業は全体の89.1%です。また、平均年収も徐々に増えてきており、10年前の平成26年と比べおよそ9%上昇しています。
 
しかし、すべての企業が賃金引き上げできているわけではありません。自身の給料がそれほど増えていないと感じる場合は、給料アップが見込める業種への転職や副業などを検討するのも1つの方法です。
 

出典

国税庁 令和5年分民間給与実態統計調査 Ⅱ1年を通じて勤務した給与所得者 2平均給与(第8表)平均給与 (15ページ)
厚生労働省 賃金引上げ等の実態に関する調査:結果の概要 令和5年賃金引上げ等の実態に関する調査の概況 1賃金の改定の実施状況
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー