「東京と地方」の「家賃差」はどれくらい? 「車の維持費」がかからない東京の方が得?
東京では車を持たない生活を送る人も多くいますが、地方と比較した場合、家賃の高さを考慮すると生活コストに大きな差はあるのでしょうか。今回は、東京と地方の家賃差や車の維持費をデータに基づき比較し、生活コストの実際の違いを解説します。

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東京と地方の家賃差

東京の家賃が高い傾向にあることは、広く知られているようですが、具体的に地方とどの程度の差があるのでしょうか。全国賃貸管理ビジネス協会の「全国家賃動向」(2024年12月調査)によれば、東京都の平均家賃は7万7725円と、全国平均の5万6714円を大きく上回っています。
 
また、LIFULL HOME’S PRESS調べ(2025年1月掲載)によると、東京23区のシングル向け物件の平均家賃は10万3914円でした。これに対し、大阪府は6万1356円、愛知県は5万5812円ですので、大都市を抱える地方と比較しても4万5千円前後の差があるようです
 
また、ファミリー向けの住宅は、23区内が21万7710円に対し、大阪府では8万7875円、愛知県では7万5480円と、地方との差はさらに広がります。物件の広さや立地条件にもよりますが、23区内の家賃が地方に比べて格段に高いことは明らかです。
 
しかし、23区外では、シングル向けの平均家賃は5万9673円、ファミリー向けでも10万5722円と、地方との差が逆転したり縮まったりします。このことから、同じ東京でも23区内とそれ以外では、家賃に大きな違いがあることが分かります。
 

地方における車の維持費

地方では公共交通機関が十分に発達していない地域も多く、車が生活の必需品となる場合が少なくありません。そのため、地方に住む場合には、車の維持費は生活費として必要になります。
 
車の維持費にはガソリン代、自動車保険料、自動車税、車検費用、駐車場代などが含まれます。総務省統計局による「家計調査 家計収支編 2023年」の都市階級別の自動車等維持費を比較してみると、人口5万以上15万未満の小都市Aは月平均1万6932円、人口5万未満の市及び町村の小都市B・町村は1万8920円でした。
 
また石油連盟の調査によると2023年時点で、年間ガソリン支出金額は小都市Aが6万8418円、小都市B・町村が8万8399円とされています。
 
ガソリン価格が高騰する昨今では、この負担がさらに増加する可能性も考えられます。
 

生活コスト全体での比較