子どものカナダへの留学費用「50万円」が支払えず、留学をあきらめてもらうことになるかもしれません。なんとかして留学させる方法はあるのでしょうか?
子どもが留学を希望している場合、親として応援したい気持ちはやまやまでも、費用を用意できずに悩まれることもあるでしょう。留学には高額な費用がかかるため、資金不足が原因で留学をあきらめてもらうしかないときもあるかもしれません。   しかし、奨学金制度や教育ローンなどを利用することで資金不足を解消できる可能性があるため、確認しておくといいでしょう。   本記事では、費用をおさえて留学してもらう方法について詳しくご紹介します。

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奨学金制度を利用する

独立行政法人日本学生支援機構では、海外留学のための奨学金制度を用意しています。給付型奨学金の種類は、以下の通りです。

●協定派遣:日本の大学や大学院・短期大学などに在籍している学生が、海外の学校との学生交流に関する協定に基づいて行われるプログラムに8日以上1年以内の期間で参加する場合に利用できる奨学金
 
●学部学位取得型:学士の学位取得を目指して海外の大学に留学する人が利用できる奨学金
 
●大学院学位取得型:修士または博士の学位取得を目指して海外の大学に留学する人が利用できる奨学金

また、返済が必要な貸与奨学金もあります。貸与奨学金は学位取得のために長期留学をする人を対象としたものと、国内の学校に在学中に短期留学をする人を対象としたものがあるため、それぞれ対象となる条件などを確認しておきましょう。
 

教育ローンを組む

留学費用を工面するために留学する本人が利用するものが奨学金ですが、親が利用できるものに「教育ローン」があります。
 
子どもたちの進学や在学を応援するために設けられている「国の教育ローン」は、留学費用にも利用できます。海外留学のための資金として利用する場合、年2.6%(令和7年1月時点)の固定金利で上限450万円まで借り入れが可能です。
 
3ヶ月以上の短期留学も対象になるため、世帯年収の上限額など利用条件を確認してみるといいでしょう。
 
国の教育ローンは日本学生支援機構の奨学金との併用も可能なので、両方を利用すれば経済的に厳しい状況でも留学が可能になるかもしれません。
 

費用をおさえて留学してもらうには?