退職後「失業給付」を申請し忘れていた!「月収30万円」だったけど、過去分も給付を受けられるの? 受給額の目安もあわせて解説
「仕事を退職したけれど、数ヶ月ほど転職活動で忙しくて失業給付の手続きなどなにもしていなかった」という人もいるかもしれません。次の転職先が決まって余裕ができてからでも、手続きはできるのでしょうか。本記事では失業給付を過去にさかのぼって受給可能かどうか解説します。

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一定期間内であれば過去にさかのぼって受給可能

失業給付(失業保険)は、一定期間内であれば過去にさかのぼって受給可能です。
 
原則としては、離職した日の翌日から起算して1年以内に申請手続きを行う必要があります。ただし、申請期限を過ぎてしまった場合でも、失業保険には2年間の時効期限が設けられていますので、遅くとも必ず2年以内には申請を行うようにしましょう。
 
また、失業給付をさかのぼって受給するには、失業中に求職活動を行っていた事実を証明する必要があるため、注意しましょう。
 

失業給付とは

失業給付の目的は、離職者の生活を支援し、再就職を促進することです。失業給付の受給要件は、「雇用保険に加入し、保険料を支払っていること」や「離職前2年間に12ヶ月以上の被保険者期間があること」、「就労の意志と能力があり、求職活動を行っていること」などが挙げられます。
 
上記のような受給要件については、申請前にハローワークにて確認しておきましょう。
 

失業給付にて受給できる金額の計算

失業給付の受給金額は、「基本手当日額」と「給付日数」にて計算できます。「基本手当日額」は、離職日の直前「6ヶ月」に毎月支払われていた、「賞与を除いた賃金」の合計金額を180で割って算出した「賃金日額」の「45~80%」です。なお、「45~80%」の給付率は、年齢や賃金日額により変化します。
 
また、「給付日数」は、1ヶ月間に受給できる金額は最大28日分(4週間分)であることに留意が必要です。つまり、月単位の受給金額は「基本手当日額×28日」で算出することになります。
 

具体的に失業給付の受給金額をシミュレーション