結婚式で神父・牧師が述べる誓いの言葉の意味

結婚式の誓いの言葉は「神様との約束」を意味している

キリスト教式の結婚式で神父さんや牧師さんが言う誓いの言葉は、「神様との約束」を意味している言葉です。誓いの言葉はキリスト教の思想が反映されているため、「神様との約束」と言われても日本ではあまりピンとこないという人も多いのではないでしょうか。

結婚式での誓いの言葉は、夫婦で神様と約束することを意味します。神様との約束の具体的な内容は、「神様のお導きによる結婚」「神様の教えに従った生活」「無条件に互いを愛する」「節操・貞操を守る」「新たな再決断をする」という5つの項目があります。

夫婦お互いを無条件に愛すること、節操・貞操を守ることはキリスト教を信仰していなくても大切なことですよね。誓いの言葉は何気なく聞いているかもしれませんが、結婚生活を始めるうえで大切な意味合いが含まれているんです。

生涯をかけて誓いを果たす決意の意味も込められている

結婚式の誓いの言葉には、夫婦が生涯をかけて誓いを果たすという決意の意味も込められています。生涯をともにする夫婦となる二人にとって、誓いの言葉はとても重要な意味を持っています。夫婦で生涯をかけて、神様との約束を守るという重みのある言葉です。

結婚式で神父・牧師が述べる誓いの言葉の役割

誓いの言葉の役割①結婚式の成立

誓いの言葉の役割1つ目は、結婚式の成立です。キリスト教式の結婚式では、神父さんや牧師さんが言う誓いの言葉を通して結婚式が成立します。神父や牧師さんの誓いの言葉に対して、新郎新婦が「誓います」と答えることで結婚式が成立するのです。

誓いの言葉の役割②夫婦の愛の確認

誓いの言葉の役割2つ目は、夫婦の愛の確認です。前述したように、誓いの言葉は神様との約束を意味しており、それは夫婦の愛を確かめるという役割も持っています。結婚後も、結婚式での誓いの言葉を思い出すことで夫婦の愛を再確認することができます。

結婚式で誓いの言葉を言うのは神父?牧師?

神父と牧師の違いは宗教

結婚式で誓いの言葉を言うのは神父さんなのか牧師さんなのか、気になったことはないでしょうか。また、神父さんと牧師さんの違いがわからないという人も多いと思います。どちらも神様に使える聖職者ですが、神父さんと牧師さんはキリスト教の宗派の違いがあります。

まず、「神父」とはカトリック教会や正教会の聖職者を指す敬称のことです。カトリックの一般信徒から「神父さま」と呼ばれています。カトリックは聖母マリア、聖人信仰を重要視しているという特徴があります。

そして「牧師」はプロテスタント教会の教職者を表す職名のことです。プロテスタントの一般信徒からは「牧師先生」と呼ばれることが多くなっています。プロテスタントとは、カトリックから分離した教派の総称です。

結婚式の司祭は牧師がほとんど

結婚式の司祭は神父さんなのか牧師さんなのかというと、実際にはほとんどが牧師さんです。カトリックの教会で結婚式をする場合は神父さんが司祭となりますが、一般的な結婚式場のチャペルでは牧師さんが司祭となるケースがほとんどです。

ただし神父さんも牧師さんも多忙なため、結婚式の司祭をアルバイトの人が担当していることも多くあります。特に人気の結婚式場やチャペルでは、素人のアルバイトが牧師役を担うケースが少なくないようです。