小学生の息子の同級生のほとんどは「持ち家」に住んでいるそうです。うちは賃貸なのですが、珍しいのでしょうか?
同じくらいの年代の子どもがいる家庭が持ち家に住んでいる話を聞くと、「賃貸に住んでいるのは珍しいのか?」と不安に感じることもあるでしょう。   「持ち家に住んだ場合、住宅費はどのくらいかかるのか?」「賃貸よりメリットは大きいのか?」など、疑問に思うこともあるかもしれません。   本記事では、賃貸住宅に住んでいる子育て世帯の割合をご紹介するとともに、毎月の生活費の平均や賃貸住宅のメリット・デメリットについてもまとめています。

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賃貸住宅に住んでいる子育て世帯の割合

株式会社小学館が2022年に実施した「子育て世代のお金の実態と子どものマネー教育」に関する調査によると、0歳~小学6年生までの子どもがいる世帯のうち、賃貸住宅に住んでいる割合は26.1%ということです。一方、持ち家に住んでいる世帯は全体の約68.0%で、そのうち、戸建てが53.6%、マンションなどの集合住宅が14.4%となっています。
 
ただし、こちらの調査は小学校入学前の子どもがいる家庭も含まれているため、今回の事例に出てくる「小学生の息子の同級生のほとんどが持ち家に住んでいる」ことの証明にはならないかもしれません。
 
しかし、別のアンケート調査では「子どもが転校することにならないよう、入学前に持ち家を購入した」と答えている人も多いことが分かっていることから、小学校に入るタイミングで持ち家を購入した人も少なくないと考えられます。入学前までは賃貸住宅に住んでいたとすると、子どもが小学生の世帯の賃貸率はもう少し低くなる可能性があります。
 

毎月の生活費から住まいにかけられる費用を計算するには?

賃貸に住んでいると、「ローンの返済を考えると月々の家賃を支払うのとそれほど変わらないのでは?」と感じることもあるかもしれません。実際のところ、住まいにかけられる費用がどのくらいあるのかを確認するために、総務省統計局の「2024年家計調査(家計収支編)」より、勤労者世帯(60歳未満)の3人家族と4人家族の1ヶ月の平均支出を表1にまとめました。
 
表1

項目 3人家族 4人家族
金額 金額
食料 8万4708円 9万4962円
光熱・水道 2万2157円 2万2733円
家具・家事用品 1万3473円 1万2710円
被服及び履物 1万1622円 1万4008円
保健医療 1万3426円 1万2942円
交通・通信 4万7605円 5万2356円
教育 1万9728円 3万3497円
教養娯楽 3万22円 3万5064円
その他の消費支出 5万8848円 4万9048円
合計 30万1589円 32万7320円