石油ストーブの「安全性」と「コスパ」は?知っておきたい種類別の特徴
暖房器具はさまざまな種類が販売されていますが、室内全体を暖めるために「石油ストーブ」を使用している家庭もあるでしょう。   しかし、石油ストーブは火傷や火災のリスクが高いとされ、高齢者の中には「扱いが大変だ」と感じる人がいるかもしれません。   そこで今回は、石油ストーブのコスパと安全性を、ほかの暖房器具と比較しました。エアコンのように設置工事が必要なく、手軽に使える暖房器具を紹介します。

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石油ストーブの安全性とコスパ

石油ストーブは、燃料に灯油を使った暖房器具です。暖房効率がよく、部屋全体を暖めるのに適しています。
 
しかし、換気が不十分で酸素が不足すると、不完全燃焼による一酸化炭素中毒が起きる可能性があり、定期的に換気が必要です。
 
また、カーテンや室内干しの洗濯物など燃えやすい物が近くにあると、火災の原因になったり、小さな子どもが高温部に触れて火傷をしたりといった危険もあります。
 
コスパについては、次の条件で1時間当たりの料金を計算してみましょう。

●木造家屋8畳、コンクリート10畳程度の広さに対応
●タンクの容量:4リットルの製品
●燃焼継続時間:約14.5時間
●灯油:126.7円/リットル(令和7年2月25日時点)

1時間あたりの料金は、4リットル÷14.5時間≒0.28リットル/1h、126.7円×0.28リットル=約35.5円です。ただし、外気温や設定温度などにより、金額が変わることが考えられます。
 

石油ストーブ以外の暖房器具の安全性やコスパを比較

石油ストーブ以外に、部屋全体を暖める暖房器具としては、ガスファンヒーターやオイルヒーター、エアコンなどが考えられます。
 
今回は、設置費用や設置に時間がかかるエアコンは考慮せず、すぐに使える暖房器具に限定して比較します。
 

ガスファンヒーター