安いので10キロ離れた「コストコ」でガソリンを給油。ママ友に「節約にならなくない?」と言われたけど、買い物ついでなら大丈夫ですよね?
コストコでのガソリン給油は、通常のスタンドと比べて価格が抑えられているため、節約につながると感じている人もいるでしょう。   しかし、安いからといってわざわざ10キロメートル離れた場所にあるコストコで給油する場合、本当に節約になるのでしょうか。   本記事では、コストコまで車で行って給油する場合、どのような条件であればお得になるのか解説します。

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コストコと一般ガソリンスタンドの価格差

地域によっても異なりますが、コストコのガソリン価格は、一般のガソリンスタンドよりも安く設定されています。2024年11月7日時点のガソリンスタンドがあるコストコ全26店舗の平均価格と全国平均を比較すると、価格の差は以下の通りです。

・レギュラーガソリン:15.7円安い(全国平均:170.9円/リットル、コストコ:155.2円/リットル)
 
・ハイオクガソリン:15.9円安い(全国平均:182.1円/リットル、コストコ:166.2円/リットル)
 
・軽油:20.1円安い(全国平均:149.5円/リットル、コストコ:129.4円/リットル)

1リットルあたりの価格差が大きければ、移動にかかるコストを補える可能性が高くなります。特に、たくさん給油する場合であれば、十分な節約効果が期待できます。
 

ガソリン代の損益分岐点と節約額

10キロメートル離れたコストコでガソリンを給油する場合、一般のガソリンスタンドに比べてどれくらい節約できるのでしょうか。距離や燃費、ガソリンの価格差をもとに、実際にお得になるラインを計算してみます。
 
コストコのガソリン価格が一般のスタンドに比べて15円安いと仮定し、車の燃費が10キロメートル/リットル、往復距離が20キロメートルであるとします。この条件で考えると、往復で使うガソリン量と節約額は次のようになります。
 
・往復のガソリン消費量
 
20キロメートル÷10キロメートル/リットル=2リットル
 
・往復のガソリン代(節約分)
 
2リットル×15円/リットル(価格差)=30円
 
例えば、コストコで30リットルのガソリンを入れた場合、一般スタンドとの価格差が1リットルあたり15円なら、合計で450円節約できます。往復のガソリン代の価格差30円を差し引いた最終的な節約額は420円です。
 
こうして見ると、買い物ついでに30リットルほどを給油するだけで、移動コストを相殺してもなお、十分お得になることが分かります。
 

年会費を考慮したガソリンの損益分岐点