息子にすすめられ「ふるさと納税」で4万円寄付してみました。本当に「年金受給者」の私でもお得になるのでしょうか…?
寄付額に応じて返礼品を受け取れるふるさと納税は、多くの方にとって家計を助けてくれる制度です。所得税や住民税を納税している世帯であれば、年金受給者の方でもふるさと納税をするメリットがあります。   ただし、ふるさと納税には制度をお得に活用するための「上限額」があります。上限額を超えて行った金額は単純な寄附となり、家計を楽にする効果はないため注意しましょう。

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ふるさと納税の控除上限額

ふるさと納税とは、自分の選んだ自治体に寄附を行い、寄附額のうち2000円を超える部分について所得税と住民税から税額控除を受けられる制度です。寄附額に応じて返礼品を受け取れる点が人気で、返礼品の価値は概ね寄附額の3割程度です(自治体や返礼品によって異なる)。
 
つまり、1万円の寄附を行った場合、3000円相当の返礼品を受け取れます。2000円の自己負担で3000円相当の返礼品を受け取れるため、1000円分得をする、というスキームです。
 
年金受給者の方でも、ふるさと納税を通じて返礼品を受け取り、税額控除を受けられます。ただし、自己負担額を2000円に抑えられる上限額が決まっており、上限額は年金収入に応じて決まります。
 
例えば、65歳以上で独身の場合、控除上限額の目安は以下のとおりです。
 

公的年金収入 上限額
150万円 0円
200万円 1万2000円
250万円 2万4000円
300万円 3万6000円
350万円 4万6000円
400万円 5万8000円

 
なお、65歳以上で配偶者控除(38万円)を受けられる配偶者がいる人の場合、控除上限額の目安は以下のとおりです。
 

公的年金収入 上限額
150万円 0円
200万円 4000円
250万円 1万5000円
300万円 2万7000円
350万円 3万8000円
400万円 4万7000円